食物繊維は、消化器官の活動を活発にしてくれる栄養成分です。
免疫力アップなどに役立つ機能性成分や、老廃物を体外に排出する働きがあり、注目されています。
食物繊維は、人の体内にある消化酵素で消化できない食品中の成分の総称。
水に溶けにくい「不溶性食物繊維」と水に溶ける「水溶性食物繊維」があります。
「不溶性食物繊維」は、便秘を予防したり有害物質を排出したりする働きがあります。
「水溶性食物繊維」は、血糖のコントロールに役立ったり、総コレステロールを低下させたり、胆汁液の排出を促すことで悪玉コレステロールの低下にも役立つ働きがあります。
食物繊維が不足すると、便秘や痔になったりします。
また、肥満や糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、大腸ガンの発生リスクが高まると言われています。
逆に摂り過ぎると、下痢になったりします。
食物繊維は、きのこ、海藻などに多く含まれています。
※1日に必要な食物繊維の量は、成人男性で17g〜20g、成人女性で15g〜18g
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ペクチン (水溶性食物繊維) |
整腸作用がある。悪玉コレステロール値を下げる働きがあるので、動脈硬化や糖尿病などの予防効果も期待されている。 リンゴ、ミカンなどの果物、芋類、キャベツや大根等の野菜類 |
マンナン (水溶性食物繊維) |
満腹感を得られる食物繊維。糖質であるプトウ糖(グルコース)とマンノースから構成される。 こんにゃくに含まれる食物繊維で、食べたものを胃で包み込んで、消化・吸収を低下させる作用があるため、糖尿病や高脂血症の予防効果があるといわれている。 こんにゃく |
アルギン酸 (水溶性食物繊維) |
ナトリウムが体内に吸収されるのを防ぎ、血圧を下げる働きがあるので、高血圧の予防に効果的。 海藻など |
フコイダン (水溶性食物繊維) |
海藻に含まれる多糖類。海藻のぬるぬる成分のもとで、肝機能向上、抗アレルギー、血圧抑制などの効果的。 昆布、わかめ、もずく、めかぶなどの海藻 |
セルロース (不溶性食物繊維) |
腸内で水を吸収して膨らみ、腸管を刺激し、便通を促す働きがある。 この働きから、便秘の予防や解消、大腸ガンの予防、体内の有害物質を排泄する効果がある。 大豆、ごぼう、穀類など |
キチン・キトサン (不溶性食物繊維) |
キチン・キトサンは力二の甲羅や工ビの殻に存在する多糖類の一種。 消化管内で胆汁酸を吸着して、血中コレステロールを低下させる働きがある。 海老、カニなど |
グルカン (不溶性食物繊維) |
がんを防ぐきのこの食物繊維。きのこ類に含まれるグルカンをβ‐グルカンといい、体の免疫力を高め、生活習慣病を予防したり、抗がん作用がある。 干ししいたけ、きくらげ、しめじ、ひらたけ、アガリクス茸など |
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