3大栄養素、5大栄養素のひとつ、脂質は、エネルギー源になります。植物油やバターなどの動物性油脂。

脂質

脂質脂質は3大栄養素のひとつで、強力なエネルギー源で、また、細胞膜や血液の材料として重要な働きをする栄養素です。

脂質は、化学構造の違いから「単純脂質」「複合脂質」「誘導脂質」に分けられます。

「単純脂質」は、エネルギー源として生体の脂肪組織中にあって、食品中の脂肪の大部分を占めます。
「複合脂質」は、細胞膜を構成し、物質の透過を調節する働きがあり、脳・神経組織にあります。
「誘導脂質」は、細胞膜の構成成分として体内に広くあります。

脂質は、強力なエネルギー源で、体温を一定に保ったり、身体を形作る細胞膜の構成成分となります。
また、ビタミンやホルモンの生成にもかかわっていて、生理作用を一定に保つ働きもあるんです。

脂質が不足すると、疲れがたまりやすくなりやる気が出ない、脳出血など、肌荒れを起こすなどの原因にもなり、逆に摂り過ぎると、肥満につながってしまいます。

脂質は、たくさん摂るのではなくて、健康に影響しないよう気をつけて摂らないといけません。

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脂肪酸の種類

脂質の主成分である脂肪酸は大きく分けて「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」があります。

飽和脂肪酸不飽和脂肪酸

飽和脂肪酸

パルチミン酸
ステアリン酸
ラウリン酸
ミリスチン酸
中性脂肪やコレステロールを増やしたりし、摂り過ぎると疲労を感じたり、身体の動きがスムーズにいかなくなる場合もある。

豚脂、牛脂、バター、マーガリン、生クリームなどに多く含まれる。

不飽和脂肪酸

オレイン酸
オレイン酸
悪玉コレステロールを減らし、生活習慣病を予防し、また、胃腸の分泌を調整してくれる。

オリーブ油、菜種油、マカダミアナッツなどに多く含まれる。
リノール酸
リノール酸
血液中のコレステロールを下げてくれたり、血圧を下げてくれたりしますが、摂り過ぎるとアレルギーになりやすくなる。

紅花油、ゴマ油、ひまわり油、大豆油などに多く含まれる。
γ-リノレン酸
γ-リノレン酸
血液中のコレステロールを下げてくれたり、血圧を下げてくれたりする。

月見草油、母乳などに多く含まれる。
アラキドン酸 血圧を調節してくれたり、血圧をさげてくれたりする。

レバー、卵白、皮つき鶏ももなどに多く含まれる。
α-リノレン酸
α-リノレン酸
悪玉コレステロールを抑え、アレルギー疾患を予防したり、ガンの予防にも役立つ。

えごま油、亜麻仁油、わかめ、こんぶなどに多く含まれる。
DHA
DHA
中性脂肪を低下させたり、高脂血症や高血圧などを予防する。

本マグロ脂身、ブリ、サバ、うなぎなどに多く含まれる。
EPA
EPA
血液をサラサラにして生活習慣病やアレルギーを予防する。

養殖ハマチ、まいわし、本マグロ脂身などに多く含まれる。

▼3大栄養素、5大栄養素と食物繊維

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